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皇帝閣下大蔵大臣担当大臣したっぱ スパム・ワンクリック詐欺、ヤミ金融トラブル対処法ほかボチボチと。
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初動態勢に失敗したワンクリ詐欺対策

§ 2005/11/02 水

ずばり、題名「初動態勢に失敗したワンクリ詐欺対策」そのものです。(それとまとめ的な要素もあるかもしれません。)


今から振り返ってみれば、明らかに行政の対応が悪かったとしか言いようが無いですね。(-゛-メ)



クリック不当請求(いわゆるワンクリック詐欺)に関してはワンクリック料金請求とは以下の約20ページに渡って詳細に解説していますので、参照して見てください。



簡単に歴史というか要点をまとめてみたいと思います。

■1.1クリックで登録完了・不当請求がはびこる。


■2.明らかに詐欺的な商法であるが、利用規約に基づいた請求であるために原則として詐欺罪の適用は無く、電子契約法(電子消費者契約法)第3条規定の確認措置が無かったとして錯誤無効を主張できるとして処理した。


■3.1クリックで料金を請求する行為自体には、詐欺罪の適用が困難であり、そのため不当請求サイトが急増した。


■4.サイト数の増加・被害の拡大に耐えかね、東京都が東京都消費生活条例第27条に基き、架空・不当請求サイト一覧を公表して注意喚起を図る(3月)。


□A.大阪府警が事後の恐喝的な取立てに関して恐喝・詐欺罪を適用してワンクリ業者を逮捕した(4月)。


■5.クリック不当請求サイトが利用しているレンタルサーバ屋は電気通信事業法によって、一方的にサービスを打ちきることが禁じられている。


■6.上記3と5のハザマで閉塞状況に陥っていた。


■7.ここで、特定商取引法の所轄である経済産業省が特定商取引法に違反する事例を公表し、それに基いて東京都がレンタルサーバ屋等に解約をお願いする。電気通信事業法上は違反かもしれないが、同法所轄の総務省が黙認するという、いわゆるワンクリック包囲網が結成された(6月)。

参考:不当請求・架空請求Webサイト対策の推進「特定商取引法に違反するWebサイトの事例公表」



■8.しかしながら、いわゆるワンクリック包囲網は何らの強制力も持たないためレンタルサーバ屋が任意に応じなければ意味がなく、またクリック不当請求サイトに海外サーバに逃げられると行政指導すらできなくなるため、「すくってもすくってもこぼれていく『ざる』対策」である。(当初からザルであることくらいは分かってたと思うのですが・・・)


■9.クリック不当請求は特定商取引法第14条違反であるが、1クリックで92万円余を請求した事例ですら経済産業省より『改善指示』しか出ておらず、経済産業省の消費者保護意識は薄いものであると疑わざるを得ない(6月)。
http://www.meti.go.jp/press/20050615001/gyoumuteishi,shiji-set.pdf


□B.沖縄・奈良両県警が奈良のクリック不当請求業者を詐欺容疑で再逮捕(事前に盗品等譲受け罪で逮捕)。


□C.京都・岡山両府県警が倉敷のクリック不当請求業者(事前に風俗営業法違反で逮捕)を再逮捕。
 絡んで、高松のシステム販売業者を詐欺容疑で逮捕(7月)。


■10.1クリックで登録完了画面へ直行するクリック不当請求サイトは激減し、ポップアップ等での簡易措置を施すサイトが主流になっている。
参考:「ワンクリック料金請求勢力図」(2005/10/06)



□D.岩手県警がネット詐欺等に詳しい著述家等を逮捕(11月)。



□ 大阪地裁にて□A事件の判決が出る(懲役2年半、罰金200万円)。(11月)
ワンクリック詐欺事件裁判と実刑判決(2005/11/26)



■11.現在、クリック不当請求サイトは増加の一方である。





上記のような状況が現状なのですが、■9の経済産業省の弱腰(不作為)は別に置いておくとして、■2の初動態勢に問題があったのではないかと感じる次第です。


どういうことかと言えば、確かに確認措置が無いために「電子契約法第3条の確認措置が無いから錯誤無効を主張できる」のは間違いありません。

消費者から相談を受けた際に、警察や消費者センターの職員がこのように回答するのは至極当然のことだと思います。



一方で、これは裏を返せば「単なる画像クリックであっても、それが契約申込みの意思表示であることを認めている」ことになる訳です。


ここから、
●利用規約に基づいた請求なので詐欺罪の適用は困難
との認識が警察に植え付けられてしまったのではないでしょうか。




経済産業省が公表している「電子商取引に関する準則」からサイト利用規約の法的拘束力に関する箇所を抜粋したのが下記。


◆1 サイト利用規約が契約条件に組み込まれると認められる場合
ウェブサイト上で取引を行う際に必ずサイト利用規約が明瞭に表示され、かつ取引実行の条件としてサイト利用規約への同意クリックが必要とされている場合。


◆2 サイト利用規約が契約条件に組み込まれるか否かに疑問が残る場合
ウェブサイト中の利用者が必ず気がつくであろう場所にサイト利用規約が掲載されている(例えば、取引の申込み画面にサイト利用規約へのリンクが目立つ形で張られているなど)が、サイト利用規約への同意クリックまでは必要とされていない場合。


◆3 サイト利用規約が契約条件に組み込まれないであろう場合
ウェブサイト中の目立たない場所にサイト利用規約が掲載されているだけで、ウェブサイトの利用につきサイト利用規約への同意クリックも要求されていない場合。




■2の初期の段階では◆3のサイトがほとんどだったわけなので、積極的に詐欺罪の適用することで、サイトの新規開設を抑えるべきだったのではないでしょうか。



現在、『利用規約は明瞭に示されていないが、ポップアップでの同意クリックがあるサイト』が主流となってしまいました。

初動態勢にて、曲がりなりにも利用規約に基づいた請求だとして詐欺罪の適用を見送ってきた結果が今の惨状を招いているのではないでしょうか。



今からでも遅くないと思います。少なくとも3のタイプのクリック不当請求サイトには詐欺罪を積極的に適用すべきだと思います。




-------------
PS 京都・岡山両府県警が倉敷の業者を挙げた事例はこれなのかもしれませんが、業者はその前に風俗営業法違反で逮捕されていた訳ですから、取調べ中に詐欺行為を認めるような発言があったのかもしれません。


先月に警察に照会した時の回答がこれ。
「現在なお京都府警において捜査中で、公判も継続中となっています。また、新聞等で報道された以外のことについては、発表をしておりません。」



皇帝閣下「誰か詳細を知っている人がいたら教えておくれなのじゃ。」


comments (9) | trackbacks (0)

お気軽にコメントをどうぞ☆

ロレックス ミルガウス | 2023/12/20 05:33
対応 商品共によく手紙も同封と大変気持ちの良い買い物をさせていただきました。また利用させていただければと思います。
ありがとうございました。

こぐまねこ | 2005/11/03 03:01
一月ほど前に「盗品等譲受け罪」で親と一緒に逮捕、その後、詐欺容疑を追加って感じのようです。

情報提供ありがとうございます。

新茶 | 2005/11/03 02:46
>こぐまねこ様

記事残っているのを見つけました。
「悪徳商法?マニアックス」さんの「悪のニュース記事」
2005年のバックナンバー(参照URL)、7月1日と2日に毎日新聞 4日に朝日新聞の記事が登録されて残っています。

親と逮捕されたとはかいてありませんでした。たぶん別記事だったか。携帯サービスを悪用して居場所がわかると信じさせたみたいです。厳しく対処して欲しいですね。

itochan | 2005/11/03 01:29
そか。ミクストメディア自体が怪しいのか…

こぐまねこ | 2005/11/03 01:27
>新茶さま

情報ありがとうございます。何月頃の話が覚えていらっしゃいますか?

5月に警察に照会した時点では「大阪府警の1件しか無い」との回答をもらっていたのですが。

新茶 | 2005/11/03 01:12
こぐまねこ様 こんばんは。いつも大変お疲れ様です
ページもだいぶ更新されていますね。早速勉強させていただきます。

さて、京都府警の例の件ではないのですが、以前、奈良県警もワンクリックサイト業者をとっ捕まえていたと思います。確か携帯のサイトで、沖縄の少年がお金を取られ云々というものです。(ネット上の元記事はもう消えていると思います。地方記事だったと思います。) 業者の男は別容疑で親と一緒に逮捕され、そしてワンクリック関連で再逮捕されたというものです。でも「どの行為」を問題にしたのかは書いてあったか忘れてしまいました。
その後初公判の記事まで見た記憶があります。
私は特に詳しいものではありませんので、新聞記事以上のことはわかりません。また、もし大阪、京都の件と関連の件やご存知の件でしたら大変失礼いたします。

クリック不当請求のサイトが増え、悪質化しているというのは不愉快ですね。そういったものがはびこらないように、行政のしっかりした厳しい対応を望みます。
今後の帝国のますますのご発展お祈り申し上げますm( )m。

こぐまねこ | 2005/11/02 14:35
ホスティング会社によるんですが、ドメインを調べてみると多くのクリック不当請求サイトがミクストメディアというところに入っているのが分かります。

ミクストメディアにも通報してたんですが、さすがに4月の業者逮捕の直後には「改善を要請します」との回答が来ましたが、それ以降はぷっつりですし、当該サイトも改善もされず放置そのまま。


警察も、実際にお金を振り込んでしまった人が行っても「同意したとみられる」として被害届の受理を拒むことさえあるようです。
(原則として「民事トラブル」と位置づけているようです。)

itochan | 2005/11/02 14:00
この記事だと、ホスティング会社に通報してもダメってことですか?まあ違法じゃなかったとしても、利用規約で警告→閉鎖してくれると思って連絡したのですが。

警察に通報しないとだめですか?(わたし自身には被害がないので通報しにくい気がしてます)

itochan | 2005/11/02 13:52
URLにひとつ投稿(11月2日)しましたが、サイト誘導の手口も悪質化しています。
無料ブログサイト…と見せかけて自動転送されます。

最初の入り口はSPAMコメント/TBからスタートなのでクリックしなければOKなのですが…
(自分のサイトにアダルトリンクは置きたくないので、BBSへのリンクです)


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